清楚で凜とした美しさを持つ日本女性をたたえる言葉「なでしこ」。性差に関係なく、多様性を尊重する時代であっても、言葉の響きの美しさは変わらない▼そのなでしこを冠した女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」。2004年のアテネ五輪を前に、日本サッカー協会が公募して決定した。〇〇ジャパンの中でも歴史があるという。南半球で始まったW杯。何と言っても、いわき市平出身で、女子プロサッカーWEリーグ「ジェフユナイテッド市原・千葉レディース」のFW千葉玲海菜の代表入りがうれしい▼兄の影響で小1からサッカーを始め、男の子の中でも懸命にプレーしたという千葉。世界の舞台を夢見て、大けがを乗り越えてつかんだ代表の切符。初戦のザンビア戦では、短い時間ながらも存在感を発揮した▼31日には強豪・スペイン戦が控える。グループリーグ首位通過を懸けて、ピッチで千葉が躍動する姿を、市民みんなで見守ろうではないか。