所用があり、昨年から埼玉県越谷市の巨大ショッピングモールに繰り返し足を運んでいる▼かつては田園風景が広がっていたというが、大規模な区画整理で調整池と日本最大の商業施設、住宅街を整備。越谷レイクタウンという町をまるごと誕生させた。交通の便に優れることから、都心に通う若い世代のベッドタウンとして発展。モールには年間約５千万人もが訪れるのだから、驚きでしかない▼イオンモール小名浜を整備していた当時、地元の商業関係者が同所を視察に訪れた。感想を鮮明に覚えている。規模が全く違う。参考にはならない。南に海を北に市街地を抱え、街に余白がない所に立つ〝黒船〟と、どう共存共栄すればいいか分からない▼あれから１０年弱、状況は変わった。開発が進むＪＲいわき駅周辺と小名浜を鹿島街道で結び、越谷より大きな面（商業地域）として捉え将来設計を練ってはどうか。立ち消えとなった路面電車構想を再燃させるのも面白い。
