いわき地方もまもなく入梅シーズン。これからは蒸し暑い日が続き夜もなかなか寝付かれず、体調管理が難しい季節を迎える▼雨は生き物にとって、生をはぐくむには欠かせない重要な要素の一つ、命の源と言える。地球温暖化の影響なのか、ここ数年はこの雨が記録的豪雨となって、人々の暮らしを脅かすようになった。それも並たいていの降り方ではなく、広範囲にわたって市や町に大きな災害をもたらすだけに恐ろしい▼昨年秋、県内初の線状降水帯によって、内郷地区は甚大な被害に見舞われたことは記憶に新しい。5年前には市内を台風が直撃。夏井川などが氾濫し、平窪、赤井、好間地区では多くの家屋が浸水被害に遭った。他にも土砂災害があったりと、復旧には長い期間をようする▼梅雨前線は沖縄を皮切りに、日本列島を北上し続けている。東北南部の梅雨入りは12日を予想。恵みの雨も災害級の雨だけはご免こうむりたい。6月は「土砂災害防止月間」。
片隅抄