16日は「敬老の日」。長年社会に尽くしてきた高齢者を敬い、長寿を祝う日▼敬老の日を境に各地で敬老を祝う会が開かれ、婦人会や幼稚園児が高齢者施設を訪問し、歌や踊りを披露して高齢者に喜ばれている。最近の高齢者は昔と違って還暦が過ぎたからといっても元気な高齢者は多い。それに合わせて60歳定年を65歳、それ以上に年齢を引き上げる企業も少なくない▼人口減少に歯止めがかからない中、就業意欲の高い高齢者の存在は大きい。これまで社会や職場で培ってきた豊富な知識と経験は貴重な財産となる。働く意欲のある高齢者が長く活躍できるよう、今後は国や企業では制度面の充実、勤務体系の充実など、柔軟な対応が必要になってくる▼その一方で、何も働くことだけが喜びではないと、退職後は好きな趣味に打ち込んだり、ボランティア活動に情熱を燃やす人もいる。健康で人生を楽しむ高齢者が増える社会こそが、敬老の日の精神に合致する。