27日に投開票が行われ、新しい国会議員が決まった。これからは国民の代弁者として、自覚を持って国政に臨んでもらいたい▼選挙期間中、野党は自民党内の裏金問題を争点に選挙戦を戦い、与党は政治とカネにはあまり触れず、少子化、医療、福祉、子育てなどを中心に支持を訴えた。わが国はあらゆる問題が山積。中でも国民が最も憂慮するのが物価の高騰。早急に経済対策を講じてほしいものだ▼福島4区に限れば、原発事故からの復興だろう。国や県は避難者が戻って来るための関連施設の建設を急ぐが、多くの避難者は県内外に転居したまま。復興は建物を建てるだけではだめだ。今だ幾つもの問題を抱える原発。安全性が担保されて始めて避難者が戻ってこれるのだ▼石破総理は選挙選の第一声をいわきで行い、復興に向けた政府の姿勢を強調した。これまでのようにやっている感だけで終わらせないためにも、本県の議員には監視の目を光らせてもらいたい。