全国交通安全運動（６～１５日）が実施されている。各地で警察や交通安全団体が中心となって事故撲滅を訴える▼長年の取り組みによって事故件数、死者数とも減少傾向にある。その一方で、高齢者の事故が後を絶たない。今月に入り、名古屋市内で70代の女性運転の車が操作ミスから、乳児を含む男女７人が怪我をする事故があった。自分は大丈夫と思っていても、加齢によって認知機能や運動能力の低下は、疑いようのない事実。過信は禁物だ▼もう一つ、春先に注意したいのが山林火災。空気が乾燥しているだけに、火が出るとあっという間に燃え広がる。岩手県大船渡に続き、愛媛、岡山の両県でも、大規模な山林火災が発生した。多くの住民が家を失い、交通、電気、水道などに甚大な被害が出た▼本県で山林火災が最も多い月は４月。火の不始末が主な原因とされる。交通事故、火災防止と大事なことはルールの厳守とマナー向上だ。
片隅抄
