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片隅抄

2025.04.20

いわきの総合文藝誌『風舎』第19号がこのほど発行された。母体の文藝風舎は地域文化を担う紙媒体として、同書を編さんするなど地道な活動を続けている▼会員の努力が実り、2作品が晴れの「第47回吉野せい賞」正賞、奨励賞受賞に輝いた。活字媒体に携わるこちらとしても、文章表現の難しさは身をもって知っているつもりだが、小説というジャンルでは創作への思考が問われる▼まずは正賞「カノープスを見ていた少年たち」、奨励賞「巣立つ者らが見る夢は」を一読していただきたい。あわせて同誌にはノンフィクション「真尾悦子―いま、ここに―」が掲載されている▼真尾倍弘、悦子夫妻が戦後の一時期、いわき市平などに住み、厳しい生活環境の中でも前を向き、『月刊いわき』を創刊。文化の種をまいた活動が詳しく書かれている。手前みそながら、夫倍弘さんが本紙記者であったことも記されている。読み進むうち、当時の情景が浮かんでくる。

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