映画「フラガール」は今から約20年前の2006年9月に公開されたが、DVDで見返すたび何度も泣いてしまう▼例えば、炭鉱娘たちへのフラ指導に限界を感じて東京へ帰ろうと列車に乗った松雪泰子扮する平山まどかを追って、生徒たちが駅のホームで踊って自分たちの気持ちを伝えるシーン。例えば最後のクライマックスで谷川紀美子役の蒼井優がステージで魅せた迫真のタヒチアンダンスのシーン▼この映画は翌年の日本アカデミー賞最優秀作品賞に選ばれ、蒼井は最優秀助演女優賞を受賞した。さらに李相日監督も最優秀監督賞を獲得している▼その李監督作品の「国宝」が、本場アメリカの第98回アカデミー賞でメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされたと話題になっている。興行収入193億円。外国人をうならせた日本の伝統芸能・歌舞伎独特の白塗りメイク、それに女形の鬘を美しい映像で表現した李監督のセンスいまだ健在に拍手を送りたい。