きょうは「母の日」だが、皆さんはどんな親孝行の1日を演出するのだろう▼わが母は97歳。運動機能が弱まって自分ひとりでは日常生活が困難となり、3年ほど前から施設に入居している。コミュニケーション能力もめっきり衰えた。忙しいふりをして施設で面会することもなくなった愚息は、親不孝のわが身を責める日々だ▼3歳のとき死別し、DVDや写真を見る以外で母親との記憶がない娘は母の日、墓前にカーネーションと好きだったカスミ草を供え、手を合わせて束の間、天国のママと会話する。保育所のとき、弊社主催の「お母さんの似顔絵」を描いたのだが、誰の顔を描いたのか思い出せないという▼母は『義母』である祖母が寝たきりになった後、自宅で最期まで献身的に介護した人だ。その家族愛はママを亡くした娘である孫にも注がれ、まるで母親のように大事に子(孫)育てしてくれた。あの似顔絵は大好きな「ばあちゃん」だったのかもしれない。