♪~ヤッチキ ドッコイ ドッコイナ。三和町上三坂に伝わる県指定重要無形民俗文化財「上三坂のヤッチキ踊」はテンポの良い踊りとともに、右手と右足、左手と左足が同時に前に出る「なんば」の形態で知られる。性的な要素を持つ大胆な歌詞となっている点も特徴的▼市暮らしの伝承郷によると、起源は不明だが、一説では大正時代末期から昭和時代初期に、九州の炭鉱作業員が炭鉱で亡くなった人を供養するために踊ったという。「櫓こわし」の異名もあるが、これは他の地域の踊りの輪を崩すほどの勢いだったためだ▼地域を取り巻く環境や関係者の高齢化で継承が難しい中、いわき市を中心に活動する地域文化活動家・江尻浩二郎さんが『キャンプ』を催して次代に引き継ぐ試みを進めている▼27日には市民向けに実演の機会が設けられた。この日の踊りには遠く愛媛からも参加した人もいた。SNSが発展した時代だからこそ、新たな形で民俗芸能が注目されている。