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ボタニカルアート

いのちを描く(ツルウメモドキ)2月17日掲載

花少ない冬に目立つ紅い実

 花が少なくなった冬には紅い実がよく目立つ。
 ツルウメモドキはニシキギ科ツルウメモドキ属のつる性植物で、日本をはじめ東アジア一帯に自生し、日当たりの良い低地や山林に生えるという。
 秋に熟した果実は種子を覆う果皮が3つに裂開し、中の赤橙色の種子が現れて人目を惹く。その鮮やかな紅い実や曲がりくねったツルの表情に絵心が掻き立てられる。
 家にウメモドキはあるが、紅い実はとっくの昔に鳥に食べられて坊主になっている。ツルウメモドキはない。一度描いてみたいものだと思っていたところ、知人が知り合いの家の近くにあったと言って持ってきてくれた。
 早速、喜んで描き始めたがそう簡単に事は運ばない。なにしろツルは四方八方に伸びていて、長さが1㍍30㌢くらいあるのもあり、所々に実がはじけているものや、いまだ皮を被っているものが付いている。躍動感のあるツルの動きと可愛らしい形をした紅い種子とをどのようにB4版の小さな画面に収めたらよいのか、脳裏に下描きが浮かんでは消えを繰り返した。
 結局、弾けた実を中心に描いてみたが、ツルの伸びやかな動きの表現に不満が残る。幻想は当分途絶えそうもない。
(ボタニカルアートの世界:冨田武子)

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