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10月12日ニュース

東日本台風発生から3年

令和元年10月12日から13日にかけ、本市に甚大な被害をもたらした東日本台風の発生から3年。氾濫した夏井川が堤防を越水し、平野部の多くで浸水被害を受けた平中平窪では11日夜、復旧支援活動の拠点のひとつとなった真言宗智山派常勝院岩城寺(横山智俊住職)で犠牲者の鎮魂と地域の復興、地元の子どもたちの夢を込めた約300本のキャンドルが灯された。〝風化させてはならない記憶〟として、市民に限らず県内外から多くの支援者が足を運び、思い思いに祈りをささげた=11面に震災関連記事。
慰霊と復興への願いを込めた明かりは、アーティストのキャンドル・ジュンさん(48)が代表を務める、復興支援団体「LOVE FOR NIPPON」(事務局・東京世田谷区)が灯した。
寺院には約300本ものキャンドルが並び、夜のとばりが下りると温かく柔らかい光が本堂を包み込んだ。キャンドルが入った器には「きゅうきゅうきゅうめいしになって、ひとをたすけたい」「せかいがへいわになりますように」など、地元のはと保育園(平赤井)の園児たちの夢が書かれた紙が貼られ、訪れた人たちの胸を打った。ジュンさんも感慨深げに見つめながら訪れた地域住民や子どもと交流し、「被災の体験者たちが経験を生かして支援し合うことが本当の絆(きずな)だと思う」と、これからも支援の輪を広げていきたいとの願いを語った。


27回国体開催記念いわき支部高校野球 磐城2年ぶり5回目優勝

第27回国体開催記念いわき支部高校野球大会(県高野連いわき支部主催)は大会最終日の11日、いわきグリーンスタジアムで準決勝と決勝が行われた。決勝は磐城が延長十一回タイブレークの末、東日大昌平にサヨナラ勝ち。2年ぶり5回目の優勝を果たした。
磐城は1―1の二回1死二、三塁から、志賀映太(1年)の中犠飛で勝ち越すと、村田一真(同)の右越え適時二塁打でもう1点加えた。三回に相手守備の乱れを突き、1点を追加。試合の主導権を握ったかに見えたが、先発の主戦水野旺亮(2年)が昌平打線につかまり、3点を献上し、同点に追いつかれた。
九回では決着がつかず、十回からは無死一、二塁から始まるタイブレークに突入した。この回は互いに一歩も譲らず、無得点。十一回、水野が犠打で1死二、三塁とされるも右直併殺で仕留め、この回を無失点で切り抜けると、その裏、志賀映が中越え適時打を放ち、サヨナラ勝ちで地区の頂点に立った。
大会は8~11の4日間、同スタジアムで実施。平商業、いわき総合、四倉が相馬農業と合同チームで参戦し、13校・10チームが今シーズン最後の地区タイトルを懸けて、トーナメントで熱戦を繰り広げた。


震災月命日に海岸捜索

いわき南署(江連俊治署長)は11日、東日本大震災から11年7カ月の月命日に合わせ、岩間海岸で不明者の捜索活動を展開した。
捜索活動には、江連署長ら署員16人が参加。警杖(けいじょう)やレーキなどを手に、消波ブロックの間や入り江といった死角を丁寧に見て回った。また震災発生時刻の午後2時46分に、砂浜から海に向かって黙とうをささげ、震災の犠牲者を悼んだ。同署管内では津波によって、4人が行方不明のままとなっている。
今回は4月から県警に入り、9月末に同署に配属された新人として、大橋和生巡査(23)、郷琴里巡査(23)が捜索に加わった。
大橋巡査は「帰りを待つ家族のため、これからも手掛かりを探していきたい」と力強く語り、郷巡査も「少しでも進展があるよう、これからも励んでいきたい」と決意を示した。

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