日本陸連公認の「第14回いわきサンシャインマラソン」が26日、平成30年の第9回以来5年ぶりに開催され、6010人が快晴の浜路などを駆け抜けた。このうち3742人が出場したフルマラソン(42・195km)では、2度目の挑戦となった中央台の蛭田雄大選手(27)=福島陸協=が2時間22分58秒を記録し、県勢として初となる総合優勝を飾った。女子優勝は、2時間48分19秒でゴールした本間未来選手(27)=山形県・北村山陸協=だった。
フルマラソンは、平下荒川のいわき陸上競技場をスタート、小名浜港1、2号ふ頭間のアクアマリンパークをゴールに繰り広げられた。感染症対策の観点から、参加者を分散させるため、2つのグループに分けた「ウェーブ方式」を初採用し、午前9時に大会会長を務める内田市長、同9時10分にはゲストランナーのアテネ五輪女子マラソン金メダリスト・野口みずきさんの号砲で、一斉にスタートした。
沿道では、選手たちを拍手で応援する市民の姿があちこちで見られ、要所要所では市内の中学生、高校生たちが生演奏で選手たちにエールを送ったほか、江名港ではボランティアたちが、色とりどりの大漁旗を掲げてお出迎えをした。
この日は寒さとともに、風が強く難しいコンディションとなったが、給水所ではいわき市産のサンシャイントマトや、旬の〝いわきいちご〟なども振る舞われ、さまざまな〝おもてなし〟が市内外から集まった選手たちを勇気づけた。
主催の大会実行委員会事務局によると、2、5、10キロと、親子で2キロを走るショート種目を含め、全種目の参加者のうち90・2%に当たる、5420人が完走した。
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