政府は13日から、新型コロナウイルス感染症に対するマスクの着用ルールを緩和し、屋内・屋外を問わずに、着けるかどうかは、原則として個人の判断に委ねられることになった。ただ全国的にマスクの着用を継続する人が多いとみられ、緩和初日のJRいわき駅を行き交う市民らも、マスクを着けている人が多数を占めていた。
一方で政府は、混雑した電車やバスを利用する場合や、医療機関や高齢者施設などを訪れる際は、引き続きマスクを着けることを推奨している。
マスク緩和にあたり、内田市長は市民に向けたメッセージを発表し、着用に関してはそれぞれで判断した上で、政府方針と同じく、「医療機関や高齢者施設等を受診・訪問するとき」「混雑した電車やバスに乗車するとき」「高齢者や基礎疾患を有する人、妊娠中の人など重症化リスクの高い人が、混雑した場所に行くとき」は、着用に協力するよう求めている。
また本人の意思に反して、マスクの着脱を強いることがないよう、配慮することも合わせて要請した。
引き続き感染拡大防止にも留意し、こまめな喚起や手洗い、人と人との距離の確保とともに、ワクチンの接種と、咳などの症状がある場合は出勤・登校を控え、速やかに医療機関を受診することも呼びかけている。
市役所職員についても着用は個人の判断とするが、窓口業務や相談業務、訪問調査の業務など、市民と対面して直接会話する業務の場面では、引き続きマスクを着けることを励行する。
内田市長は「オミクロン株の強い感染力に変わりはなく、重症化リスクの高い方々もいる。市民の皆さまには、こういったことにも思いをはせていただきながら、マスクの着脱について判断してほしい」と話している。
市内の店舗や飲食店では、来店者に強制しないものの、従業員のマスク着用が続くケースが多い。ただ市民の間には、マスクの緩和を歓迎する声もある。経済活動の活性化につながる部分もあり、すでに海外ではマスクを着けないことが一般的なため、しばらくは意見が分かれそうだ。
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