いわき市の海水浴場は15日、今年の海開きを迎えた。海水浴場が開設されるのは、昨年と同じく久之浜・波立、四倉、薄磯、勿来の4カ所で、期間は8月15日までの32日間となる。初日の15日はあいにくの雨となったが、それぞれの海水浴場で海開き式が催された。このうちメインの四倉では、式典に続いて、高校生フラガールたちが一斉に砂浜を駆けていき、波打ち際で初泳ぎを楽しんだ。
四倉海水浴場の海開き式では、平商業、好間、磐城一、いわき総合の各高校によるフラが披露された後、地元実行委員会による神事が行われ、玉ぐしをささげて期間中の安全を祈った。
式典では、新型コロナウイルスの感染法上の位置付けが、5類に移行して初めての海開きである点を踏まえ、内田市長が「通常の社会経済活動となったことから、全国からたくさんの方を海水浴にお迎えしたい」とあいさつ。海開き宣言とテープカットが実施され、本格的な夏の到来をアピールした。
昨年は新型コロナウイルスの影響で、3年ぶりに市内の海水浴場が開設され、東日本大震災以降では最も多い計11万9897人が訪れた。
なお今夏には、東京電力福島第一原発の汚染水を浄化した後の処理水について、海洋放出が予定されているが、国際原子力機関(IAEA)は4日、計画通りならば「人や環境への放射線による影響は無視できる」とする包括報告書を公表している。
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