市は28日から、いわき中央、東、南の市内3警察署との連携協定に基づき、公用車に設置された「ドライブレコーダー(ドラレコ)」を用いた見守り活動を始めた。
見守り活動は一般の公用車に加え、道路パトロールカーや消防車も含めて、市が所有する約200台の車両に搭載されたドラレコで行われる。市は走行中の周りの様子を撮影し、いわき3署に対して、必要に応じてデータを提供する。連携協定の背景には、いわき市でも凶悪事件が起きており、市民からさらなる防犯強化を求める声が寄せられていることがある。
自治体と警察署が共同で、こうした取り組みを展開するのは県内初。ドラレコを付けた公用車にはステッカーが貼られており、見守り活動を明示して実施するのは東北初という。
車両出発式が同日、市役所で開かれた。内田市長は「公務を通じて、地域の見守り活動ができるので、安全・安心のまちづくりに効果を発揮してほしい」と述べた。いわき3署を代表し、馬場孝二いわき中央署長もあいさつし、「見守り活動を伝えるステッカーを貼った公用車が走ることは、まさに動く防犯カメラで、犯罪抑止につながる」と期待を寄せた。
鈴木誠いわき東署長、江連俊治いわき南署長、阿部通市小名浜支所長、芳賀栄樹市勿来支所長、村上章裕市常磐支所長が同席した。車両の出発に当たっては、いわき湯本高吹奏楽部によるファンファーレに続いて、白バイが先導して、公用車が見守り活動を兼ねて通常の業務に向かった。
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