いわき市と親子都市を締結する秋田県由利本荘市の岩城中は3日、内郷二中を訪れて、地元の生徒たちと交流事業に臨んだ。親子都市の中学生受け入れは、新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりに実施された。
戦国時代のいわき地方を治めた岩城氏は、関ケ原の戦いに参戦しなかったため所領を没収されたが、江戸時代初期に羽後亀田(旧岩城町、現在の由利本荘市)で大名家として再興した。こうした縁から、いわき市と岩城町は1986(昭和61)年8月、全国でも珍しい親子都市の締結を行った。岩城町が本荘市などと合併し、由利本荘市となっても関係を継続している。
岩城中からは1年生27人が訪れ、内郷二中の1年生23人との交歓会に参加した。到着に当たっては、みや誠承太鼓の力強い演奏で出迎えられた。生徒たちはそれぞれの学校について紹介した後、市石炭・化石館「ほるる」の職員から常磐炭田の歴史について学んだほか、フィオアフラニ舟木フラ教室によって、一緒にフラ体験も行った。
昼食には内郷方部婦人会連絡協議会が、いわき市産品を使った弁当を振る舞い、両校の生徒たちは互いの古里の文化に触れながら、親交を深めていた。
一行は2日に来市し、同日は薄磯のいわき震災伝承みらい館を見学したほか、3日午後はふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」に足を運ぶ。4日は21世紀の森公園の親子都市記念の碑の前で記念撮影をし、帰路につく予定。これに先立ち、7月には内郷二中が岩城中を訪問している。
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