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「30年後の漁業」のために 若手漁師が振興団体設立 四倉の佐藤文紀さん中心に

 父と3代にわたりホッキ漁を営み、持続可能な漁業に取り組む四倉町の佐藤文紀さん(34)が代表を務める団体「いわきfisher’s network(フィッシャーズネットワーク)」。
「30年後の漁業」を担っていく40代以下の若手組合員が、それぞれの課題や不安、目標などの情報交換や勉強会を行う市漁業協同組合(市漁協)の「担い手対策プロジェクト」に参加した組合員が、同世代の横のつながりを広げるため、今年1月に立ち上げた。
 立ち上げメンバーは、佐藤さんをはじめ、東日本大震災後に漁業に就いた四倉、江名、勿来の20~30代の5人。市漁協と市水産振興課の協力を得て、担い手対策プロジェクトと同様、月1回の情報交換や技術向上に向けた勉強会を重ねてきた。
 本格活動の第1弾として、9日に小名浜港アクアマリンパークで開催された「いわき七浜おさかなフェスティバル」にブースを出展。会場では「漁師のセレクトショップ」と題し、兵庫県で盛んな沖合底引き網漁の漁網で作った袋、海洋プラスチックによる魚のプラスチックキーホルダー、タコかご漁で混在した巻貝ボウシュウボラの殻を販売するなどし、来場者に活動の内容を周知した。
 商品の売り上げは勉強会やほかの地域での漁業の視察研修などに活用する予定で、自治体や組合との意見交換、さまざまなイベントへの出展に向けた企画・運営なども視野に入れていく。
 これまでは地域を超えた若手漁業者の繋がりが希薄で、佐藤さんは将来を担う漁業者の受け皿としての存在を視野に入れており、「個人でできることには限界があるので、協力してできる何かを見つけたいと思っていた。新規の人が入りやすい基盤づくりは時間がかかるかもしれないが、いろんな活動をしていきたい」と語った。
 (写真:多くの人が足を運んだ「漁師のセレクトショップ」)

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