宮川や新川が氾濫し、多くの家屋が浸水した内郷内町では10日、住民やボランティアによる後片付けが行われていたが、その中にひときわ屈強な少年たちがいた。
彼らは磐城高ラグビー部。主将の高萩康太さん(3年)の自宅は、目の前に新川が流れ、泥水に漬かってしまった。このため仲間や後輩たちが、水没した練習場所の同校西グラウンドや部室の作業を終えた後、そのまま駆け付けてくれた。
高萩さんや家族らと一緒に作業したのは、高野晃太郎さん(同)、稲葉隆太さん(2年)、日向寺堪大さん(同)。スコップを手に泥かきを進めたほか、近所で動けなくなった車両を運び出すのを手伝ったという。
高野さんは「少しでも何か役に立ちたいと、せっかくの体格を生かそうとなった。大変だと思うが、一日でも早くもとの生活を取り戻してくれれば」といたわる。高萩さんは「ラグビー部の練習環境も被害を受けた中でも、こうして手伝ってくれてうれしい」と感謝していた。
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