南台三丁目の勿来学校給食共同調理場は19日、学校給食の普及と充実を図るため、優秀な成果をあげた施設として、文部科学大臣表彰に輝いた。本年度は全国3カ所の共同調理場が表彰され、勿来学校給調は東北地方で唯一の受賞となった。市内の学校給調としては、初の文部科学大臣表彰。
表彰式は同日、第74回全国学校給食研究協議大会(東京・国立オリンピック記念青少年総合センター)の席上で行われ、鮎瀬美鈴・栄養教諭が出席した。
主な授賞理由として、東日本大震災の被災によって、2016(平成28)年に移転改築され、衛生管理を徹底した施設として運用している点が挙げられる。学校との取り組みも進め、行事食や食に関する指導に関連した献立、学校教育活動と連携した献立作成も行ってきた。
メニューには積極的にいわき市産品も採用し、郷土料理の伝承と伝統野菜の活用に努めているほか、コロナ禍前には地域・関係機関の見学受け入れも実施し、食育講話や給食試食会も展開した。
地域の食育推進に向けて、新型コロナウイルスの5類移行を踏まえ、見学受け入れの再開を検討している。
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