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いわき縁の永山さん主宰「劇団こふく劇場」 来月2、3日にアリオスで公演

 宮崎県三股町を拠点に、全国で活動する劇団こふく劇場の舞台「ロマンス」が12月2、3日、いわき芸術文化交流館「アリオス」で開かれる。ロマンスは死を予言された男を主人公に、さまざまな人間模様が交錯する作品で、2021(令和3)年に初演された。作・演出の永山智行さんはいわきアリオスとも縁が深く、「ぜひ多くのいわきの方に鑑賞いただきたい」と開催をPRした。
 劇団こふく劇場は1990(平成2)年、永山さんを中心に結成。永山さんは演劇を通して、地域のさまざまな人たちとの出会いを大切にしており、障がい者を交えたプロジェクトも企画し、2013年にはいわきアリオスでも上演した。
 2015年にはいわきアリオスの事業をきっかけに、市民による劇団ごきげんようが発足し、永山さんとともに、地元住民との対話を基に物語を紡いでいる。
 ロマンスの主人公は、九州のとある町に暮らす石田雄造。幼いころに64歳の誕生日に死ぬと予言されており、最後の1年間が描かれている。出会いや別れ、再会とどこにでもある邂逅は、雄造にとってかけがえのないものになる――。
 舞台には伝統芸能の手法も取り入れられ、能や狂言の所作に着想を得て進行するため、見る人に新たな気付きももたらされる。再演に当たっては9月から来年2月にかけて、いわき市を含む全国9カ所を回っている。
 永山さんの創作活動には、いわき市での出会いも根底にある。15年の平豊間と田人に始まり、これまで60人以上の市民と向き合ってきた。話を聞こうとすると始めは身構える人も多いが、自然と打ち解け合っていく。
 「一人ひとりに、人間としてのたくましさや美しさ、そして優しさを感じる」。市井の人々との交流が、作品に投影されていくという。
 本番にあたっては、おもしろい割引制度も設けている。名付けて「やさい割」。前売り券を購入し、当日野菜を持ち寄った人を対象にする。永井さんは「全国を公演するので、私たちの食事として毎回大助かりです」と笑顔で語った。
 12月2日は午後6時半、3日は同2時開演(いずれも30分前開場)。3日は鑑賞支援サービス、アフタートークあり。全席自由。3000円(当日券3500円)。U25(25歳以下)割2000円。やさい割2500円(前売りのみ)。チケットの購入ややさい割は、アリオスチケットセンターまで。

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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