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いわき市の来年度予算案 主要事業に迫る<7>ハワスタの通信環境整備へ
【VI.構造改革関連事業】支える改革 五本の矢 市民利便性・満足感の向上、サービス・インフラの最適化、職員づくりも日本一
公共施設等の集中的な維持保全に、2億3279万2千円の事業費をかける。向こう3年間で実施し、内訳としては農業用施設に1億円、市道・通学路に9331万円、河川・水路等に3040万円、市立保育所・幼稚園に908万2千円となっている。
お出かけ市役所事業には、119万1千円を計上した。中山間地等での行政サービスの充実や、市民利便性の向上を図るため、行政MaaS(次世代移動サービス)車両を活用していく。
【VII.その他の主要事業】
消防指令システム等整備事業に対し、13億6637万7千円。迅速かつ的確な消防活動を実現し、市民の安全・安心の確保のため、消防指令システムと消防救急デジタル無線を更新する。墓地公園環境改善事業の679万3千円では、東田墓園樹木葬型合葬墓地で利用者の安全性や利便性を考慮し、参拝者用傾斜路の整備に向けた実施設計を行う。
小名浜港に9月、3年ぶりにクルーズ船が寄港することから、おもてなし事業に212万8千円を盛り込んだ。市によると、入港するのは「飛鳥II」(定員872人)と「にっぽん丸」(同約449人)。歓迎セレモニーや観光PR、地元産品の物販を計画する。飛鳥Ⅱでは市内観光も予定され、国宝白水阿弥陀堂やスパリゾートハワイアンズ、いわき震災伝承みらい館などを訪問するプログラムが用意されている。
さわやかトイレ・リフレッシュ事業の2577万円では、くみ取り式で老朽化したJR四ツ倉駅前の公衆トイレを再整備する。
21世紀の森公園機能向上事業には、昨年10月に導入のネーミングライツ(命名権)の契約金を活用し、523万1千円を充てる。昨季のサッカー・J2いわきFCのホームゲームで問題となったハワイアンズスタジアムいわき周辺の通信環境を整備するほか、ヨークいわきスタジアム内のトイレを改修する。
東京電力福島第一原発の汚染水を浄化した後の処理水を巡り、昨年8月から始まった海洋放出に伴い、いわき市独自の放射性物質トリチウムの検査・公表も継続する。予算額は100万8千円。=おわり
(資料写真:ハワイアンズスタジアムいわき)