市は15日、2024(令和6)年度の定期人事異動を発表した。異動件数は1102件(前年度比23件減)で、うち部課が変わる実質異動は864件(同25件減)となっている。市によると、人事異動に際してはデジタル技術の急速な進化や、人口減少などの課せられた問題に対し、市民ニーズに応えながら、職員一人ひとりが躍動できる体制を目指している。
主な特徴としては、同じ課などに3年以上勤務する若手職員(主事・技事、事務主任・技術主任等)は原則異動させ、キャリアデザインの構築を図る。さらに主査・技査や係長、主任主査・主任技査に関しては、将来を複線化し、特定の分野に精通する「スペシャリスト」と、多様な経験を持つ「ゼネラリスト」に分けていく。
いわき市が抱える課題解決に向けては、水害を踏まえた部長級の「河川防災対策担当」、医師不足解消に向けた主幹(課長相当職)として「医師招聘推進企画官」を置く。また庁内DX(デジタルトランスフォーメーション)、公共交通維持・確保に向けた配置に加え、まちづくりや福祉等に対して、組織横断的対応が取れるよう工夫した。
<市長部局>【部長職】▽危機管理部長(教育部長)松島良一▽総務部長(観文スポ部長)千葉伸一郎▽生活環境部長(市働部次長兼総調担)斉藤和哉▽保健福祉部長(市協部次長)佐々木篤▽農林水産部長(産振部次長兼総調担)西丸巧▽観光文化スポーツ部長(総政部次長兼総調担)赤津俊一▽土木部長(都建部次長)市毛芳幸▽技監=河川防災対策担当(土木部次長)蛭田建一▽都市建設部長(同部次長=都市再生担当)紺野克彦
<教育委員会事務局>【部長職】教育部長(感染症対策監)柴田光嗣
<医療センター>【部長職】事務局長(事務局次長兼総調担)緒方勝也
※観文スポは観光文化スポーツ、総調担は総合調整担当、市働は市民協働、産振は産業振興、総政は総合政策、都建は都市建設の略
(写真:部長職に就任・転任する幹部一覧)
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