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美しい春の情景 袋中上人ゆかりの常磐・能満寺 名物のシダレ桜が咲き始める
高僧・袋中上人ゆかりの寺院で、国の重要文化財に指定されている虚空蔵菩薩坐像をまつる、常磐西郷町の浄土宗・瑞應山光壺院能満寺(大庄司秀應住職)名物のシダレ桜が咲き始め、参詣者や地域住民たちを喜ばせている。
大庄司住職(77)によると、樹齢は二百年以上と言われており、山門をくぐった先にたたずむ枝ぶりの良い姿は、檀家や地域住民に親しまれ、遠くから写真愛好家が訪れるほど。梅の見ごろが終わり、これからシダレ桜、ソメイヨシノ、山桜と、やわらかな春の情景が続いていく。
今年は「暖冬といわれているが、寒かったからか、例年より1週間は開花が遅れたかな」と住職。ちらほらとつぼみが開き、28日朝もお墓参りに訪れた檀家の女性が桜を愛で、春の訪れを喜んでいた。
<小名浜の開花は30日 日本気象協会予想>
日本気象協会は27日、桜の開花・満開予を発表した。今月に入り全国的に気温が平年より低くなる日が多く、寒さや雨天の影響で桜の花芽の成長が鈍くなっていることから、東日本では開花が昨年より大幅に遅くなる、と予想している。
小名浜の開花予想日は昨年より8日遅い30日となっているが、小名浜特別地域気象観測所(小名浜字船引場、旧小名浜測候所)の元解説官とともに、ソメイヨシノの標本木観測を行っている「小名浜まちづくり市民会議」によると、まだつぼみは固いよう。待望の〝開花宣言〟はもう少しかかりそうだ。
(写真:能満寺で咲き始めた名物のシダレ桜=28日)