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アクアマリンふくしま 23年度の入館者数 震災後初の60万人台に
小名浜のふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」は3月31日、2023(令和5)年度の入館者数が、東日本大震災後では最多となる61万1040人(対前年度比2万6476人増)だったと発表した。60万人台となったのは震災後初めて。
震災後は50万人台を維持し続けてきたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、2020、21年度は30万人台まで落ち込んだ。
同館では昨年5月に感染症法上の位置付けが5類に移行し、全国旅行支援の後押しを受けて旅行需要が増した上、全国的なメディアを含むマスコミへの露出が増えたことを背景に、昨年度末(昨年3月)にリニューアルした子ども体験館「アクアマリンえっぐ」と、解説員による解説プログラムのスタートなどの各種企画が受け入れられたことが、来館者増に繋つながったとみている。
同館では来年、開館25周年を迎えるため、本年度は縄文時代の自然環境を再現した「わくわく里山・縄文の里」のリニューアルの準備などを進めていく予定で、ハード面でのさらなる充実が期待されている。
古川健館長は、60万人達成はあくまで通過点としながら、「いかにお客様に喜んでいただけるか、ソフト面も同時に充実させていかなければならない。環境教育などに工夫をこらしたい」と抱負を語った。
(資料写真:アクアマリンふくしまの「潮目の海」)