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19日に「介護フェアinいわき」 今回は認知症テーマに講演やトーク、体験も

 介護をテーマにした講演や体験を交えた「介護フェアinいわき2024」(市病院協議会主催、市、市医師会共催)が19日、内郷高坂町の市総合保健福祉センターで開かれる。今年で21回目を迎える取り組みで、新型コロナウイルスの感染拡大によって、3年間開催を見送っていたが、広く市民に介護について身近に考えてもらう機会を提供するため、昨年から再開した。
 今回は「認知症を知ろう~診断・治療・予防~」と銘打ち、認知症を巡る話題を提供する。2部構成で展開され、第1部は新田目病院の菅野智行院長が「知っておきたい認知症の基本」と題し、専門家の立場から特別講演を行う。第2部は市の担当者や、グループホームの施設長らによるトークセッションを繰り広げる。
 同協議会によると、過去20回の介護フェアのうち、認知症は4回取り上げており、関心の高い話題となっている。特に昨年12月、アルツハイマー病の新たな治療薬「レカネマブ(販売名・レケンビ)」が、公的医療保険の適用対象に認められたことを受け、あらためてテーマに採用した。
 認知症はもはや他人ごとではない。政府は8日、2040年に65歳以上の認知症患者が584万人、認知症予備軍とされる軽度認知障害(MCI)患者は613万人に上るとの推計を発表した。MCIの高齢者の将来推計は初めて。
 MCIは認知症そのものではないが、健常な状態ではなく、認知症と健常な状態の「中間のような状態」を指す。同日に行われた政府の「認知症施策推進関係者会議」で公表された。
 介護フェアではこうした認知症を取り巻く環境をひも解きながら、「診断・治療・予防」の観点から、共に学んでいく機会とする。会場には介護事業者による相談コーナーが設けられるほか、装着型ロボット開発企業「サイバーダイン」による介護ロボット展示、理学療法士・作業療法士によるリハビリ体験コーナーも用意されている。
 同協議会では「認知症をマイナスイメージとしてとらえるのではなく、みんなで一緒に考える機会としてほしい」と来場を呼びかけている。入場無料。時間は午前9時半~午後1時。
 (写真:介護フェアへの来場を呼びかける担当者)

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