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いわき市 今夏の海水浴は7月20日~8月18日に決定 官民一体で盛り上がりを

 いわき市の海水浴安全対策会議が20日、市文化センターで開かれ、今夏の市内海水浴場は7月20日~8月18日の30日間を開設期間とし、昨年と同じく久之浜・波立、四倉、薄磯、勿来の4カ所とすることを決定した。初日の7月20日に海開き式を実施し、勿来をメイン会場とする。
 昨夏は新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行し、初の海水浴シーズンとなったが、記録的な猛暑や悪天候によって、計6万3947人(前年比5万5950人減)にとどまったため、官民一体となって再びの盛り上がりに努めていく。
 海水浴はいわき市を代表する観光誘客の一つで、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故前の2010(平成22)年には、計10カ所の海水浴場に80万1413人が訪れた。
 震災・原発事故によって、11年は中止を余儀なくされたが、翌12年に勿来が再開。13年に四倉、17年に薄磯、19(令和元)年に久之浜・波立が復活した。一方で新舞子ビーチ、豊間、合磯、永崎、小浜は廃止された。またコロナ禍の20、21年は開設を見送った。
 例年は海の日を含めた3連休初日に海開きを行っていたが、今夏は7月13日と早いため天候不順を懸念。日程を後ろにずらすことで、開設前の来場者とお盆過ぎの土用波に関しては、各海水浴場安全対策実行委員会で注意を図る。市によると、近隣自治体の海水浴場でも双葉郡楢葉町を除き、いわき市と同じ7月20日からとしている。
 また福島第一原発の処理水の海洋放出について、東京電力の計画によると、今夏は海水浴シーズンと重なる可能性が高い。市は本年度、四倉漁港と久之浜・波立、薄磯、勿来の各海水浴場を含む市内6カ所で、独自に放射性物質トリチウムの濃度を測定している。
 この点を受けて、安全対策会議の席上、薄磯海水浴場安全対策実行委員会の鈴木幸長委員長は「測定結果を海水浴場ごとに掲示することで、改めて安全であることを伝えてほしい。その上で子どもたちも遊ぶ砂浜でも測ることはできないか」と要望。内田市長はどのような方法が適切か検討したいと応えた。
 会議終了後、鈴木委員長は「この夏は天気に恵まれると聞いたので、たくさんの方が来られることを楽しみにしている。安全な環境を実現するため、頑張っていきたい」と意気込みを見せた。
 (写真:安全対策会議で関係者にあいさつする内田市長)

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