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久之浜・大久地区の移り変わり知ろう 新たな市民講座始動 初回は幕領時代テーマ

 久之浜・大久地区の歴史や文化を振り返りながら、地域振興につなげる取り組み「久之浜通信~浜の歳時記を通して」が18日、市久之浜・大久ふれあい館で始まった。
 1995(平成7)~2007年に発行され、住民が主体的に寄稿していた冊子「久之浜通信」を題材に、地域の移り変わりを知る機会として企画した取り組みで、久之浜公民館の市民講座として、同通信に携わった元副市長の新妻英正さんと、ゲスト講師が繰り広げていく。
 初回は10人が参加し、「久之浜・大久地区の江戸時代―幕領小名浜の時代―」と題し、市立草野心平記念文学館の学芸員・佐藤耕太郎さんが、江戸時代の久之浜・大久地区について説明。時代劇の悪代官のイメージとは異なり、その身分や職務を丁寧に解説した。
 またフィールドワークとして、小名浜代官・島田帯刀(政富)の碑を訪ねた。島田は1836(天保7)年に代官に就くと、天保の飢饉に際し、年貢の取り立てを免除した上、蔵を開放してコメを分け与えたことで知られている。
 島田は領民からの信頼が厚かったようで、久之浜・大久地区をはじめ、いわき市から双葉郡広野、楢葉町にかけて碑が残る。新妻さんは「過去から現在、未来と歴史がつながっている。実際に現場に足を運び、学びを深めてほしい」と呼びかけた。今後は9月まで月1回のペースで予定している。
 (写真:久之浜町末続に立つ島田帯刀の碑を訪ねた参加者)

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