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いわき市の路線価 最高は平の駅前大通り 再開発背景に2年連続上昇
国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる1月1日時点の路線価を発表した。全国の平均変動率は前年比プラス2・3%と0・8ポイント増の3年連続で上昇したほか、新型コロナウイルスの影響が本格化する前の2020(令和2)年の同1・6%を上回り、コロナ禍からの回復が見られる。
仙台国税局によると、いわき税務所管内では、いわき市平字三町目の国道399号(いわき駅前大通り)が最高路線価で、価格は前年より3・6%増の1平方m当たり14万5千円と2年連続で上昇した。上昇率は県内10税務署別でトップとなり、東北地方全体でも7番目に付けている。JRいわき駅前で進む再開発事業が押し上げの背景にあるとされる。
いわき市の最高路線価は、1992(平成4)年の同142万円をピークに、下落・横ばいで推移したが、2015年に23年ぶりの上昇に転じた。20年からは3年連続で横ばいだったが、昨年は4年ぶりに再び前年を上回った。
路線価の全国トップは、39年連続で東京都中央区銀座五丁目の銀座中央通り。前年より152万円高い同4424万円。また東京電力福島第一原発事故に伴う帰還困難区域については、今回も評価額は示されなかった。
(写真:県内トップの上昇率となった「いわき駅前大通り」)