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いわき市 来年度から一貫した医学部生向け奨学金創設へ 制度変更で医師定着を

 市は来年度から、大学医学部の学生に向けた奨学金として、いわき市全体の病院を対象とした奨学金(修学資金)を創設する方針を固めた。市と病院関係者による「市医療連携協働会議」が2日、市総合保健福祉センターで開かれ、非公開で今後の取り組みが示された。
 従来の奨学金は病院ごとの設定で、その半額を市が負担するとともに、借りた先に勤務することで返済免除となる。新たに市による一貫した仕組みとすることで、働く病院を市内から柔軟に選べるようにし、医師不足解消につなげていく。
 返済免除の期間も延長する。現行の病院医師奨学金制度では、大学を卒業してから2年以内に医師になり、その後12年以内に勤めることが求められているが、新制度では20年以内に延長する。市医療対策課の担当者は「経験を積んだ方がUターンとしていわきに帰ってきて、医師として従事されることが想定される」と期待を寄せる。
 市医療連携協働会議では、診療所の承継に関しても議論した。いわき市でも開業医の高齢化によって、診療所が閉鎖する事例が相次いでおり、市民の医療環境維持から問題とされている。
 現在も市の診療所開設支援事業の中で、承継に対する補助金はあるが、市外から医師を招へいする前提のため、これを市内にも適用できないか、今後の検討課題とすることを確認した。
 また市に対しては、医療従事者(コ・メディカル)の確保、とりわけ看護師の希望者を増やすよう要請があった。市によると、医療センター看護学校を除き、市内の看護師養成機関は定員割れとなっている。このため現役の看護学生から聞き取りをし、必要な事項を取りまとめした上で、広報活動に役立てていく考えを伝えた。
 (資料写真:いわき市医療センター)

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