ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」本館入り口手前に10日、同館の代名詞でもあるシーラカンスと、金魚などの飾りが付いた風鈴の回廊が登場し、涼やかな響きが来館者たちを喜ばせている。25日まで。
風鈴は、江名の町を盛り上げたいと願う有志たちでつくる「江名シングルアッププロジェクト」の協力を得て飾り付けられた。2019(令和元)年8月に発足したプロジェクトで、有志たちは新盆供養にあわせ、故人をしのぶ思いや明日への願いを短冊にしたためた「風鈴回廊」を江名港に設置。新たな夏の風物詩となりつつあり、今年も11~15日は高野山真言宗・江龍山真福寺に、13、14日は同港に設置する予定。
同館での展示では、かつて北洋サケマス漁業で隆盛を誇った港町らしく大漁旗を利用した短冊も。10日は3連休初日で、お盆休みのため帰省した家族連れの姿も多く、海風を受けて涼しげに鳴り響く風鈴の音を聞き心を和ませ、水族館を満喫していた。
また同館では11日から14日まで、飼育員の特別解説を聞きながらバックヤードの〝涼感スポット〟を巡るスペシャルツアー(事前予約制。11日は定員に達している)をはじめ、蛇の目ビーチでの水遊びイベントが行われる。
開催中の企画展「旅する深海魚」にちなんだ深海生物の標本露店、深海魚釣りゲーム、深海迷路といった〝露店〟に加え、夜祭りをイメージした金魚ねぶたや提灯を飾る「提灯回廊」も登場。浴衣での来館者にオリジナルステッカーを各日100人にプレゼントするサービスなどを展開する。
会期中は開館時間を午後7時(入館は同6時)まで延長する。
※シングルアップ=船の専門用語で「いつでも出港できる状態にしておく」の意味
(写真:涼やかな響きに包まれる風鈴回廊)
ニュース