立憲民主党は17日、次期衆院選の新福島4区(いわき市含む浜通り全体)に、新人で双葉郡富岡町の会社役員斎藤裕喜氏(45)を擁立することを正式に内定した。斎藤氏はいわき市小島町出身。磐城高、いわき明星大(現・医療創生大)人文学部卒。会計事務所勤務、同党の泉健太代表公設第1秘書を経て、蓄電池製造や再生可能エネルギーの管理を手がける「福島環境研究開発」の代表取締役や、富岡町商工会青年部長を務める。
斎藤氏は18日、福島市のウエディングエルティで記者会見し、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故の被災地から出馬する思いとして、「住民の皆さんに寄り添って、その声を国の政策に反映させることが一番。新人として知名度不足は否めないが、地域の再生に全力を尽くす」と意気込んだ。
原発事故による風評払しょくに関しては「県産品のおいしさと安全性は揺るがない。関係機関と連携しながら、国のトップが世界に情報を発信すべき」と強調。少子高齢化・人口減少社会を迎える中、いわき市から相馬郡新地町まで、それぞれの地域課題を解決する決意を示した。
斎藤氏に対しては、立憲民主、国民民主、社民の各党県連、県議会会派・県民連合、連合福島による「5者協議会」でも支援に当たる。
新福島4区を巡っては、自民党は公認候補予定者となる支部長に、現職の元復興相・吉野正芳氏(76)=8期、植田町=を選任。ただ次期衆院選への態度は明らかにしておらず、前県議の坂本竜太郎氏(44)=植田町=の擁立を模索する動きもある。
共産党は新人の党いわき・双葉地区委員長・熊谷智氏(44)=平下高久=が立候補を表明しており、日本維新の会も新人の出馬を探っている。
(写真:記者会見に臨む斎藤氏)
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