第97回春の選抜高校野球大会(センバツ、来年3月18日開幕)の選考につながる「第77回秋季東北地区高校野球大会」(東北地区高野連など主催)が12日、メーンのヨークいわきスタジアム(いわき市)と県営あづま球場(福島市)を会場に開幕する。
大会は13日までに1、2回戦を終了し、1日の休養日をおいて15日からはヨークいわきスタジアム1球場となる。15、16日が準々決勝、1日おいて18日に準決勝、19日が決勝となる。
いわき市からは東日大昌平が3年ぶり6回目の東北大会出場を果たし、福島第2代表として、初戦は大会初日となる12日午前11時半開始予定のあづま球場第2試合で、宮城第3代表の東北学院榴ケ岡(初出場)に決まった。
東北学院榴ケ岡は秋の宮城県大会では2回戦から登場し石巻を4-1、準々決勝では仙台を13-5で破ったが、準決勝で優勝した仙台育英に0―7(八回コールド)で敗れた。しかし第3代表決定戦で石巻工を4-1で下し、東北大会初出場を決めた。
夏の選手権は1992(平成4)年の第74回宮城大会決勝で仙台育英に敗れ準優勝。2022(令和4)年3月開催の第94回春のセンバツでは、21世紀枠の宮城県推薦校となっている。
私立では珍しい県内の選手主体で構成する。今夏の夏の選手権宮城大会は準々決勝で古川学園に0―1で惜敗。この試合では6人の2年生が先発出場し、完投した左腕のエース佐々木健斗や三~五番を打った好打者らが健在だ。1年春からベンチ入りし、同年秋から背番号1をつけた佐々木は第3代表決定戦でも被安打3、奪三振8、1失点と好投した。球速は120km台だが、抜群の制球力を誇る。
センバツに向けては東北からの出場枠は3校。選考の対象となるようベスト4以上は必至となる。
(表:秋季東北地区高校野球大会の組み合わせ)
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