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小名浜の理容師ライダー・森本広文さん バーバーチェアの脇に輝く赤い愛車

 16歳でバイクを乗り始め、約45年後の今では7台も所有する〝理容師ライダー〟がいる。小名浜林の上のカットハウス「STATION(ステーション)」=電話(92)4560=店主の森本広文さん(61)。
 自身の還暦のお祝いには、16歳当時に初めて手に入れたホンダMB50以来の新車となる真っ赤な「CT125ハンターカブ」を購入した。駐車スペースが足りず、ピカピカに磨き上げられた愛車が店の中で異彩を放っている。
 バーバーチェアの脇に置かれたバイクは、世界で一番売れているホンダの名車スーパーカブの系統で、本格的なオフ走行も可能な人気車種だ。
 森本さんはすでに5台のバイクを持っていたが、還暦記念に〝赤いちゃんちゃんこ〟ならぬ〝赤いバイク〟を所望。しかし人気があるために納車待ちの状態が長く続き、しびれを切らした森本さんが別の中古バイクを購入した日に、入庫が決まったそう。
 赤いバイクのある店内では、利用客とバイク談義に花が咲くこともしばしばで、旅のスタイルに合わせてバイクを乗り換えるという森本さんのバイク愛に感化され、数十年ぶりにバイク乗りに戻った人もいるという。
 森本さんのバイク乗りの原点は高校時代。アルバイトで買った50ccの新車に乗り、バイク乗りの同級生と市内縦断のコースで競った。400ccなど排気量の大きい10台ほどの中で森本さんは小さな車体で裏道を駆使し、見事2位でゴールした。
 年齢とともにバイクを降りる地元仲間が出てくる中、森本さんは同じ車種繋(つな)がりのSNS(交流サイト)で全国に新たな友人を増やしていった。とある日のゴールに設定したのは、連載終了後も根強い人気を誇る〝走り屋〟をテーマにしたマンガ「頭文字D」に登場する、群馬県の某有名ラーメン店。おいしい一杯を食べることが目的だったが、高校生の時と変わらず、全国の友人たちと着順などを競った。
 子育てに忙しかった時期を除き、バイク乗り人生を満喫している森本さんは「こうして好き勝手やれるのは、なんでも許してくれる妻のおかげ」と家族のあたたかい支えに感謝している。バイクに乗り始めの時以来、交通事故には無縁のライダー人生を歩んでいるが、「次にひどい転び方をしたらバイクを降りるつもり」と日々、安全運転に心掛けている。
 (写真:店内で愛車を前にする森本さん)

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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