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サンドウィッチマン 福島県にトイレトレーラー寄贈 アリオスでのライブ前に式典

 宮城県が地元の人気お笑いコンビ「サンドウィッチマン」が発起人となり、立ち上げた一般社団法人東北魂(同県仙台市、中村歩代表)は13日、災害時の利用を想定した移動設置型トイレ「トイレトレーラー」を福島県に寄贈した。
 伊達みきおさんと、相方の富澤たけしさんが同日、いわき芸術文化交流館「アリオス」で開催した単独ライブの公演前に寄贈式に臨み、内堀知事に善意を届けた。サンドウィッチマンがトイレトレーラーを寄贈したのは、宮城県気仙沼市に続いて2台目。
 ふたりは東日本大震災当時、気仙沼で被災し、直後の3月16日に「東北魂義援金」を開設。チャリティーグッズの販売やチャリティーライブなどの活動を通じ、2021(令和3)年3月まで震災孤児・遺児の支援のため、特に被害の大きかった宮城、岩手、福島3県に義援金を寄付し続けてきた。
 22年からは自身の経験や被災者の声などを参考に、「被災地で本当に必要なものを届けたい」との思いから、義援金で購入したトイレトレーラーを気仙沼に寄贈。今年1月の能登半島地震では現地に派遣され、被災者を支えたことでも注目を集めた。
 今回寄贈されたトレーラーはけん引式で、洋式個室の水洗トイレを3部屋備え、給水タンクやソーラー発電、バッテリーを備える。復興に向けて歩む姿を見て希望を持ってもらいたいというふたりの願いから、ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」と、双葉郡富岡町・夜の森地区の桜並木の写真でラッピングされた。
 贈呈式では伊達、富澤さんから内堀知事に特大サイズのレプリカキーが手渡され、富澤さんがトイレを〝初使用〟。電源を繋(つな)いでおらず、流せないというハプニングもあったが、内堀知事は「福島や全国で活用し、サンドウィッチマンの応援のおかけで皆が笑顔になれるよう我々も一緒に努力していきたい」と語り、感謝の気持ちを伝えた。
 伊達さんは「避難生活ではトイレが一番大事だったと思う。震災報道が少なくなってきているなか、どうしても福島にトイレトレーラーを寄贈したかった」と思いを語りながら、「災害を忘れないよう、大事に使ってほしい」。富澤さんも本県をはじめ東北の魅力を伝え、「災害が発生した際は、全国に駆け付けてほしい」と有効活用を呼び掛けた。
 (写真:トイレトレーラーを贈ったサンドウィッチマン)

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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