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いわき市石炭・化石館40周年 フタバスズキリュウ発見・鈴木さん「この自然誇りに」

 常磐湯本町の市石炭・化石館「ほるる」は18日、開館40周年を迎えた。同館は1984(昭和59)年10月18日にオープンし、常磐炭田の歴史と、いわき地方で発掘された貴重な化石を複合展示しており、「学術と観光」の両面を有するユニークな施設として親しまれてきた。
 18日からは特別記念企画展としては、講堂で「世界にみとめられたいわきの化石たち」が開幕。いわき地方で見つかった古代のロマンとして、日本初確認のイノセラムス(二枚貝)や、新種である可能性が高いコンボウガキ類に加え、ヒゲクジラ類の新属新種で、フタバスズキリュウの発見者・鈴木直さん(73)が中央台高久で1995年9月に発掘した「ナカヤマコウヨウクジラ」の実物、多彩な琥珀(こはく)など約200点が一堂に会している。
 40周年にあたり、鈴木さんは「館の展示にも携わった一人として、とても感慨深い。これだけ豊富な化石が見つかることは、いわきの素晴らしいところ。震災という不幸な出来事もあったが、この自然の恵みを大切に、これからも大いに誇りにしてほしい」と話す。
 1968(昭和43)年10月、平工業高2年だった鈴木さんは大久町で首長竜の脊椎骨を発見。その後の発掘でフタバスズキリュウと呼ばれ、2006(平成18)年5月に正式に新属新種と判明した。
 この日は記念のテープカットが正面エントランスで行われ、安藤靖雄副市長、いわき観光まちづくりビューローの大場敏宣会長、NPO法人常磐炭田史研究会の小宅幸一副会長、鈴木さんに加え、いわき観光情報ナビゲーター「フラおじさん」、同館PRキャラクター「ほるるくん」が参加。併せて来年1月に設置予定のご当地マンホールのデザインが公表された。

 また館内には「リアル恐竜の登場」と銘打ち、再現されたアロサウルスが登場。12月にはディノニクスの展示も予定している。正面玄関前には、新たにトリックアートの撮影スポットがお目見えした。
 (写真1枚目:企画展を前にする鈴木さん 2枚目:展示が始まったアロサウルス)

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