衆院選(27日投開票)にあたり、いわき市を含む浜通り全体に再編された新福島4区には届け出順に、立憲民主党新人で会社役員の斎藤裕喜氏(45)=社民党県連推薦=、共産党新人で党いわき・双葉地区委員長の熊谷智氏(44)、自民党新人で元県議の坂本竜太郎氏(44)=公明党推薦=の3人が立候補し、各地で舌戦を繰り広げている。18日に続いて、「腹が減っては戦ができぬ」と、選挙戦の合間を縫って昼食に立ち寄る候補者たちの様子を伝える。
いわき市から双葉、相馬地方と駆け巡る坂本氏が、地元・植田町の事務所で食べたのは近所の「北の屋」から取った親子丼とミニうどんのセット。勿来地区の担当記者に「この味を知らなければもぐりだよ」と水を向けるように、地域に親しまれている和食処だ。「植田にはほかにもおいしいお店がたくさんある。選挙が終わったら食べに行かなきゃ」と笑う。
「昼の機会がつかの間の休息になるとともに、スタッフと午後に向けて打ち合わせできる大事な時間」と坂本氏。時には冗談を飛ばしながら、一緒に戦う運動員や支援者をねぎらう。これに対して「竜太郎には頑張ってもらわないといかないよ」と、自然と歓談も盛り上がった。
初の国政挑戦だが、父の故坂本剛二元衆院議員が地域の人たちとひざを突き合わせながら、政治改革への志を貫いた日々は忘れらない。くしくも自民党派閥の裏金事件による「政治とカネ」の問題を巡り、有権者からは厳しい声が寄せられている。「皆さまの信頼を回復し、浜通りの思いを国に伝えていく」と力を込める。
そして何より重要なことは、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故からの復興。「選挙戦を通じ、自治体ごとにさまざまな課題を持つことを改めて強く認識した。一人ひとりの苦労や希望に向き合っていく」。後半戦に向けて、ボルテージを上げていく。=終わり
(写真:運動員と歓談しながら昼食を取る坂本氏)
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