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ヨークいわきスタジアム トイレ洋式化進める「再びプロ野球など誘致を」
常磐湯本町上浅貝の「ヨークいわきスタジアム(いわきグリーンスタジアム)」について、命名権(ネーミングライツ)の契約金を活用し、順にトイレの洋式化を実施している。
内田市長によると、プロ野球などの規模の大きい試合や大会の誘致の話が挙がっても、長年懸案となっている古いトイレ(和式)の問題で、断られるケースが増えている。このため短期集中でトイレの改修を進め、再び誘致できるよう急いでおり、内田市長は「近いうちに、大会誘致の増加を目指せるようになります」と明かす。
命名権は県内などでスーパーマーケットを展開する「ヨークベニマル」(本社・郡山市)が取得し、2023(令和5)年10月から導入された。期間は5年で、契約額は年間510万円。
市公園緑地課によると、施設には約200基のトイレがあり、洋式は2割程度。県内には福島市の県営あづま球場や、郡山市のヨーク開成山スタジアムと、ヨークいわきスタジアムと同じ規模の野球場があり、「両市と比較して、どうしてもいわきは選ばれる機会が減ってしまう」(同課担当者)という。
同スタジアムは、1995(平成7)年のふくしま国体に合わせ、同年4月に供用開始。収容人数は2万9960人(内野固定席1万4200人・外野芝生席1万5760人)。
高校野球の福島大会に加え、プロ野球の公式戦をはじめ、2013年にオールスターゲーム、16年には野球のU15(15歳以下)ワールドカップが開催されている。
直近では2020年5月に巨人対中日戦が予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって中止となった。
これまで著名な選手も足を運んでおり、日本選手として初めて米野球殿堂入りを果たしたイチローさん(大リーグ・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が、オリックス時代の1999年に本塁打を放っているほか、日本ハム時代に大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が2013年のオールスターゲームで訪れている。
(写真:ヨークいわきスタジアム)