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いわき市の公立中で卒業式 2541人学び舎後に 最少5人の田人は小学生も出席
市内34の公立中学校で13日、一斉に卒業式が行われた。本年度の卒業生は2541人で、最多となるのは泉の286人、最少は田人の5人。県教委によると泉は県内でも最多だった。当日は暖かい春の陽気に包まれる中での式となり、卒業生たちは教職員、在校生、保護者らに見守られながら、3年間通った学び舎(や)を後にした。
このうち、市内最少の田人小・中(中野康元校長)では中学のほか、小学校の在校生も出席。中野校長が卒業生一人ひとりに卒業証書を手渡したあと、「今をいかに生きるか」をテーマに、<1>挑戦する<2>命を大切にする――ことの重要性を説き、「今日の卒業が新しい人生の始まり。これから始まる大きな世界へ、力強い一歩を踏み出してほしい」とはなむけの言葉を贈った。
蛭田友子PTA会長の祝辞、在校生を代表して生徒会長の志水星王(じょう)さん(14)の送辞に続き、卒業生代表の中村眞優さん(15)が答辞に立った。
中村さんは部活動や児童、生徒が新たに名前を決めた文化祭「青空祭」の思い出などを振り返り、在校生や恩師、保護者への感謝を伝えながら、「田人中で生活し、友だちや後輩、先輩方に出会えたことを誇りに思う。先生方に教えていただいた一つひとつのことを胸に刻み、新たな一歩を踏み出します」と力強く誓った。
最後に「旅立ちの日に」と校歌を万感の思いで全員で合唱。卒業生たちは小学校の代表児童から花束を受け取り、在校生たちによる「BELIEVE」の合唱が体育館中に響きわたる中、しっかりとした足取りで退場した。
(写真:答辞に立った中村さん=田人中)