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中央台南中 語り部の生徒と薄磯描く パナソニックの映像コンテストで優秀作品賞

 パナソニックが行う映像制作支援プログラム「キッド・ウィットネス・ニュース(KWN)日本コンテスト2024」の表彰式が16日、大阪府吹田市のパナソニックリゾート大阪で開催され、中学生の部に最終ノミネート作品に選ばれた中央台南中放送委員会の作品「伝える~This is the Place」が、中学生の部で優秀作品賞に選ばれた。
 2年連続のグランプリ(最優秀作品賞)とはならなかったが、生徒たちは動画制作を通じた様々な経験を通じてひと回り成長した姿をみせ、式でも充実の表情を浮かべた。
 作品は昨年度、中央台南中の1年生が取り組んだ防災教育がきっかけで、いわき語り部の会やNPO法人いわき鳴き砂を守る会との交流、いわき震災伝承みらい館、ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」での学びを通じ、東日本大震災や防災・減災と向き合う姿を動画として記録することから始まった。
 生徒の中には、「震災を知らない世代」ながら語り部として活動する子もおり、取り組みをまとめた動画は「KWN日本コンテスト2023」で高く評価され、グランプリを受賞している。
 本年度は語り部のひとりで、震災前に薄磯地区に生まれた2年生の鈴木蒼空さん(14)を主人公に、一緒に語り部に挑む白土菜南さん(14)、カメラを構える竹之下瑠菜さん(14)の3人を軸に放送委員会の6人が中心となり、震災を伝承していくことの大切さや被災を乗り越えた薄磯の美しさを動画にまとめた。
 2年連続のグランプリとはならなかったが、会場では全国から参加した小・中学生、高校生との交流の場も設けられ、動画を評価する多くの声が寄せられたばかりか、パナソニックの担当者や審査員(東京芸大大学院教授、フリーアナウンサー、雑誌編集者など)からも「作品そのものはもちろん、実際に活動を行っていることが素晴らしい」などとの感想を受け、生徒代表で参加した鈴木、白土、竹之下さんたちを喜ばせた。
 自信にもつながったようで、鈴木さんは「優秀作品賞という素晴らしい賞をいただけて本当にうれしい。これからも動画を通して、いわきや薄磯のことを知ってもらいたい。いろいろな方々に支援していただきながらたくさんの仲間と協力して動画を制作した経験を大切にして、これからも活動していきたいです」と感想を話した。
 (写真:充実の表情を浮かべる白土、鈴木、竹之下さん=左から)

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