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春の彼岸 いわき市の寺院でも墓参り 花や線香供え故人偲ぶ
17日は春の彼岸の入り。市内各地の寺院や共同墓地では、花をたずさえて墓参りに訪れる市民らの姿がみられた。小名浜字古湊の真言宗独鈷(どっこ)山「冷泉寺」(酒主伸明住職)では、朝から檀家などの地域住民が訪れ、代々の先祖が眠る墓石や周辺を掃除するとともに、墓前に花や線香を供え、故人を偲(しの)んだ。
内郷内町から訪れた石材業の伊藤広文さん(63)は、祖父母や父、叔父が眠る墓に家族の近況などを報告し、「いま残されている家族が健康で過ごせるようお守りください」と祈りながら静かに手を合わせていた。春彼岸を迎え、酒主住職は「家族の皆さんが会いに来てくだされば、亡くなられた方も喜んでいただけると思うので、来ていただければ」と語った。
(写真:家族が眠る墓に手を合わせる伊藤さん=冷泉寺)