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いわき市「地域展開」に改称 中学の休日部活動巡り 野球・バレーもモデル事業に

 市は新年度から、新たに公立中学校の休日の部活動について「地域展開」の取り組みを始めた。部活動を巡っては、国の有識者会議が昨年12月、従来の「地域移行」に対し、学校と地域の二項対立の印象を与えかねないとの懸念や、地域全体で連携する狙いを的確に表現する必要性を示しており、市も改称した。
 地域展開でも引き続き、子どもたちのニーズに応じた持続可能なスポーツ・文化活動の推進とともに、教職員の多忙化解消を図っていく。
 2025(令和7)年度のモデル事業は野球とバレーボールを加えて、前年度から継続する剣道、合唱、サッカー、陸上、バスケットボール、ソフトボール、ソフトテニス、バドミントンの計10種目で展開。また部活動に所属していない生徒でも、モデル事業に臨めるようになった。
 一方で課題もある。市教委によると、昨年度にモデル事業のアンケート調査を行ったところ、保護者から、会場が離れていることで「送迎できない可能性がある」といった意見が寄せられた。いわき市の広域性を踏まえ、受け皿となるクラブ等が複数必要と考えられるが、場所や指導者の問題も生じるため、先進自治体の事例を検証していく。
 25年度のモデル事業に際しては各種団体と相談しながら、剣道が市内2地区→5地区、合唱が同2地区→3地区などの拡大を検討するほか、新規の野球、バレーボールは市内3~4地区を会場とする計画を立て、生徒の参加しやすさを重視するという。
 こうした点の洗い出しと改善や、受け皿・指導者の確保を進め、休日の部活動に関しては27年度から完全に地域展開とする。また平日は26年度までは部活動として実施するが、可能な種目からモデル事業を開始し、27年度から段階的な地域展開を予定する。
 (資料写真:昨年度に剣道で行われたモデル事業)

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