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大阪・関西万博開幕 5月のテーマウィークで いわき七浜海道通じ復興紹介へ

 大阪・関西万博が13日、大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)=大阪市此花区=で開幕した。日本と海外の158カ国・地域、7つの国際機関が参加し、10月13日までの184日間にわたって行われる。期間中は2820万人の来場が見込まれており、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、持続可能な未来のあり方を考えていく。大規模な万博の国内開催は2005(平成17)年の愛知万博以来20年ぶり。
 期間中には、展示場EXPOメッセ「WASSE(ワッセ)」で、いわき市の復興サイクリングロード「いわき七浜海道」が、東日本大震災からの復旧・復興事業における「新たな観光資源としてまちづくりを行った事例」として紹介されることが決まった。
 世界中の国々が地球的規模の課題の解決に向け、8つのテーマウィークが設定された中で、5月19~24日の「未来のコミュニティとモビリティ」として披露。被災3県の事例として、福島県からのいわき市とともに、岩手県宮古市、宮城県岩沼市が選ばれている。
 会場の2つのゾーンのうち、回復や再起を意味する「Resilience(レジリエンス)」ではモニター映像とパネル展示、関係やつながりの「Connection(コネクション)」ではVR(仮想現実)コンテンツ掲載を予定。いわき市の復旧・復興の歩みを視覚的に伝える。
 いわき七浜海道は、復旧・復興事業で整備された防潮堤によって、震災前と異なり海が見えなくなったことを踏まえ、その上を自転車で走ることで、白砂青松が広がる海岸線を楽しんでもらう狙いがある。既存の国道・県道・市道等と合わせ、勿来の関公園から久之浜防災緑地までの総延長が約53km。2021(令和3)年3月に全線開通した。
 万博への出展にあたり、市土木政策課の担当者は「大変ありがたいこと。震災から復興してきた姿を国内外の方々に知ってもらえる」と語る。
 またいわき七浜海道を含め、いわき市から相馬郡新地町までの約178kmを結ぶ浜通りの海側ルートについて、国による「ナショナルサイクルルート」指定に向けた動きも進んでおり、万博での紹介が機運醸成につながると期待を寄せた。
 (画像:レジリエンスゾーンのイメージ=市土木政策課提供)

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