浜通り唯一のクラフトビール醸造所で、川前町下桶売の「SANDi BREWERY(サンディー・ブルワリー)」が、初のオリジナル商品「KAWAMALE(カワマエール)」の一般販売を始めた。川前町地域おこし協力隊員を経て、クラフトビールづくりを夢見てきた三戸大輔さん(37)がついに大きな一歩を踏み出した。
三戸さんは泉町出身。バックパッカーとして海外を旅する中、オーストラリアで自家製ビールと出合って運命が変わった。30歳の時にドイツに渡って現地で醸造について触れると、帰国後は広島県福山市で修業した。
Uターンとして、2020(令和2)年に川前町地域おこし協力隊員となり、寒冷な気候を生かし、ビールの原料でもある大麦とホップを栽培。委託による試作を重ねながら、23年3月に任期を終え、川前町下桶売に醸造所を整備した。
12日にはいわき駅前大通りで行われたイベントで、ホップの苦みとフルーティーな香りが特徴の「アメリカンペールエール」と、スパイシーさとスッキリとした飲み口が楽しめる「セゾン」の生ビールをお披露目した。
「完成までだいぶお待たせしました。ぜひ多くの方に味わってほしい」と三戸さん。今後は市内の酒販店でも取り扱う。当面は川前町下桶売の醸造所で購入できる。問い合わせはインスタグラム<こちら>まで。
(写真:完成したカワマエールを販売する三戸さん)
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完成!川前発クラフトビール 構想5年 ついに一般販売の日迎える
