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いわき時空散走 5カ所のマップ・計6万部配布へ 自転車で地域の魅力知ろう

 いわき自転車文化発信・交流拠点「ノレル?」(常磐上湯長谷町・いわきFCパーク内)は1日から、自転車で走りながら市内の多彩な郷土史に触れてもらう取り組み「『いわき時空散走』プロジェクト」の一環として、5カ所のエリアをまとめたマップの配布を始めた。
 いわき時空散走は「時空を超えた地域の物語を紡ぎながら、自転車で走っていきたい」をコンセプトに、2023(令和5)年11月からツアーを繰り広げており、地元に詳しい『エリアサポーター』と一緒に、知られざる魅力をひも解いている。
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 マップは昨年9月から、いわき時空散走のホームページで公開し、PDFデータでダウンロードできたが、広く活用してもらおうと、市役所本庁舎・支所、公民館、いわき総合図書館などの公共施設に、5種類のマップを1万2千部ずつ(計6万部)配置することにした。順次置いていく計画で、今後は市内900カ所あまりの飲食店でも手に入る予定という。
 5カ所のエリアはいずれも鉄道駅を中心とし、平中心市街地を含めた「城山・平」は、「天下の名城・磐城平城から城下町・平を巡る」と銘打ち、いわき駅を起点に、磐城平城から高校生の青春に加え、将来を嘱望されながら27歳の若さで亡くなった遠野町出身の歌人・田部君子(1916~44)ゆかりの地を回る内容となっている。
 このほか四ツ倉駅からの「大野・玉山」、植田駅からの「植田・佐糠・金山」、赤井駅からの「赤井・平窪」、小川郷駅からの「小川郷」があり、いずれも史実と伝承を織り交ぜている。マップデザインは藤城光さん(本紙くらし随筆・5~7月土曜日担当)、イラストはフジキカオリさんが務めた。
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 いわき時空散走事務局長の寺澤亜彩加さん(本紙くらし随筆・5~7月金曜日担当)は「どうしても『自分の街には何もない』と思いがちだが、マップを通して地域の多彩なモチーフに気付いてほしい。それが郷土愛をはぐくむ土壌になればうれしい」と話す。
 4日からは、10カ所を巡る4度目となるツアーを開催するが、ほぼ満員の盛況ぶりだ。県内外問わずリピーターも多く、同じく自転車による地域振興を目指す関係者が、北海道や茨城県からも訪ねているという。
 6月15日の「久之浜編」はまだ余裕があるといい、平安時代末期の歌人・西行法師がうたった波立の様子や、鉄道開通によって文豪・幸田露伴、画家・竹久夢二が足を運んだ歴史などに焦点を当てる。詳しくはホームページ<こちら>まで。
 またエリアをまとめたマップは、来春までに計15カ所のエリアを公開できる見込み。
 (写真:配布が始まった5カ所のエリアのマップ)
 ※一部記事に誤りがあったため、初報から訂正しております。

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