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いわき市の海水浴 今夏は7月19日~8月17日「多くの方に来て」

 いわき市の今夏の海水浴場について、7月19日~8月17日の30日間にわたって開設することが決まった。昨夏と同じく久之浜・波立、四倉、薄磯、勿来の4カ所とし、海開き式のメインは薄磯で開催される。遊泳時間は午前9時~午後4時。
 本年度の市海水浴安全対策会議が16日、市文化センターで開かれ、これらの内容を承認した。
 海水浴はいわき市の夏を代表する観光として知られ、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故前の2010(平成22)年には10カ所で計80万1413人が訪れていた。
 しかし震災の影響で11年は開設を取りやめ、12年は勿来のみが再開。13年に四倉、17年に薄磯、19年に久之浜・波立が加わった。新型コロナウイルスの感染拡大で20、21年の中止を経て、22年から再び4カ所で海開きを行ってきた。
 一方で18年には震災による地盤沈下で合磯、22年には地元の意見を踏まえて新舞子、豊間、永崎、小浜が廃止となった。
 また海水浴を取り巻く環境も変化している。22年には震災後最多となる11万9897人の入込客があったが、23年は6万3947人、24年は3万5646人に。市によると、昨夏は開設期間(7月20日~8月18日)に熱中症警戒アラートが7回出されたことによる外出自粛や、8月中旬の台風による悪天候が理由という。
 安全対策会議にあたって、内田市長が「いわき市の美しい海を内外に発信し、多くの方に会す欲を楽しんでもらいたい」とあいさつ。引き続きライフセーバーを配置し、安全対策を講じることを確認した。
 原発事故を踏まえた放射線量の測定値(今年4月22日)も示され、4カ所の海水浴場の空間線量は東京都内と同程度の毎時0・04~0・05マイクロシーベルトで、海水から放射性物質セシウムは検出されていないと報告された。
 原発処理水の海洋放出を巡る放射性物質トリチウムに関しては、本年度は国、県が海水浴場周辺でモニタリング調査する。市が昨年度、4回にわたって処理水を海に流している際に実施した調査では、トリチウムはいずれも検出限界値未満だった。
 薄磯海水浴場安全対策実行委員長の鈴木幸長さん(72)は「暑い夏にはやはり海が一番。近年はさまざまなレジャーもあって、海水浴と競合するが、ぜひ多くの方に来てほしい」と話し、今夏も恒例の海の家の営業を予定している。
 (写真:海水浴場開設について決めた安全対策会議)

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