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いわき信組 金融庁が立ち入り検査着手 東北財務局に虚偽報告も明らかに
加藤勝信金融相は3日、閣議後の記者会見で、いわき信用組合による不正融資の問題について言及し、金融庁が全容解明に向け、同信組に立ち入り検査をしていると明らかにした。
いわき信組は約20年にわたって、事業実態のない会社による迂回融資に加え、無断で預金者の口座を作ってそこに融資する形(無断借名融資)で、大口取引先が返済する資金をねん出するなどしており、不正の総額は247億7178万円だったことが分かっている。
加藤氏によると、東北財務局が昨年11月、一連の不祥事について報告を求めたところ、いわき信組が実際には行っていない内部調査に関して、実施済みと回答していたという。
さらに第三者委員会の調査に対しても、いわき信組側が協力的ではなかった点を重く受け止め、「いまだに真相をつまびらかにしようという姿勢がないことは、大変遺憾で猛省を求めたい」と述べた。
(資料写真:いわき信用組合本部)