いわき市や茨城県でスーパーマーケットを展開する「マルト」(本社・勿来町窪田、安島浩代表取締役社長)は6日、小名浜大原のSC君ヶ塚店で、政府備蓄米を限定販売した。
政府備蓄米の取り扱いは県内初。同日に迎えたSC君ヶ塚店のリフレッシュオープンに合わせた目玉商品として、食品スーパーでつくる共同仕入れ機構・シジシージャパン(CGC)から、2022(令和4)年の新潟県産を600袋(1袋5kg)納入した。
備蓄米を買おうと店頭には長い行列ができ、1番乗りとなった小名浜の生田目孝一さん(78)は午前1時半から並んだという。「コメの値段が一気に上がってしまい困っていた。すぐに食べるので古古米でも気にならない。3食のうち2食はご飯なので、今回の販売はとてもありがたい」と笑顔を見せた。
販売は1家族1袋限りだったが、午前8時から始まった引換券の配布は30分ほどで終わる盛況ぶりだった。
安島社長は「できる限り安く食品を提供したいと思っており、備蓄米の販売につなげた。地元のライフラインとして、これからも地域密着で、皆さんの笑顔のために頑張っていく」と話している。
全国的にコメの価格が高騰する中で、5月21日に小泉進次郎氏が農水相に就任して以降、政府備蓄米の放出について競争入札から随意契約に切り替え、米価の値下がりを促している。マルトによると、6月中旬にはいわき市と茨城県の全37店舗で政府備蓄米を販売する予定。
(写真:SC君ヶ塚店で販売される政府備蓄米)
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マルトで県内初の備蓄米販売 小名浜・君ヶ塚店に行列「コメ高騰でありがたい」
