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いわき市 初の「こどもまんなかワークショップ」 子どもから意見聴く機会創出

 市は今年3月に行った「いわき市こどもまんなか宣言」を踏まえ、専門的な知見やノウハウを持つ団体に委託し、実際に子どもたちの声を聴く事業を始めた。14日には市文化センターで、児童・生徒や教育に関心のある大人たちを対象に、初の「こどもまんなかワークショップ」を開催し、互いの考えを尊重しながら対話の機会を創出した。
  ――いわき市は、“こどもたちのために何がもっともよいことかを常に考え、こどもたちが健やかで幸せに成長できるこどもまんなか社会”いわきっ子が輝く笑顔と夢が広がるまちの実現を目指します。
 こう書かれたこどもまんなか宣言は、国による子どもと若者の幸福を追求した「こどもまんなか社会」の取り組みに歩調を合わせ、子どもたちが健やかで幸せに成長できるような社会を実現する思いが込められている。
 本年度から5カ年で進める「いわき市こども計画」(第三次いわき市こどもみらいプラン)では、2029(令和11)年度に「こどもまんなか社会の実現に向かっている」と思う人の割合を、すべての世代で70%とする目標を設定。昨年度の中学2年が40・5%、就学前の保護者が13・3%、小学生の保護者が14・8%の現状を変えていく。
 初回のこどもまんなかワークショップは、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故からの復興に向け、子育てや生き方、多様性といった多彩なテーマで授業やゼミを展開する「はまどおり大学」が担った。
 はまどおり大学は、震災・原発事故をきっかけに立場を超えて対話をする「未来会議」の中で、子どもの問題を扱う分科会から派生して独立。子育てや生き方、多様性など多彩なテーマを取り上げ、子どもを主体としたワークショップも継続している中で、市の委託を受けて発展させた。
 会場では席替えをしながら、模造紙に意見を書く「ワールドカフェ方式」を採用。未来会議でも恒例で、相手の話を否定せず、本当の思いを語ることをルールとしている。いずれの団体にもかかわる菅波香織さんが、円滑な進行を支えるファシリテーターを務めた。
 今回は「みんなでおしゃべり会」と銘打ち、小・中学生や高校生を含む約40人と、内田市長が参加。発達障がいや不登校などの事情を抱え、普段はあまり声が聴かれにくい子どもたちからも、積極的に自分の気持ちを伝えてもらった。
 (写真:子どもたちの意見を聴いたワークショップ)

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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