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いわき市議会 定数のあり方考える研修会開く 拓殖大・河村教授を講師に

 市議会は17日、議員定数をテーマにした議員研修会を開催した。市議会に設置されている「議員定数のあり方及び長期欠席議員の取扱いに関する検討特別委員会」の議論を深化させるため、専門家として拓殖大の河村和徳教授(政治学)を講師に招き、今後の方向性について理解を深めた。
 市議会は1966(昭和41)年の14市町村合併に伴い、合併特例による333人で発足。68年の最初の改選で48人となり、92(平成4)年から44人に。2000年から42人、04年に40人、12年に37人と、他市の動向や社会情勢の変化、東日本大震災の発生などを踏まえ段階的に削減してきた。
 その後も将来的な議員定数について意見が出され、昨年12月に特別委の設置を決定。市街地から中山間地までを有する広域都市としての性格を踏まえながら、どのような取り組み方が必要かを考えている。
 研修会は市議会議場で行われ、全議員37人が出席。静岡県浜松市や宮城県気仙沼市など、全国の自治体で定数削減を検討する場に招へいされている河村氏が解説に立った。
 河村氏は議員定数の議論は削減ありきとなりがちとし、過疎地で災害が起きた場合に果たして住民の意見が届くかと指摘。地方交付税の根拠にもなっており、改めて議会の役割を示していく重要性を説いた。
 その上で会議体として適正な人数は経験則から6~10人で、おのずと常任委員会の数に議長を加えた人数になってくるとひも解く。
 また「議員は住民から負託を受けた代理人」と強調し、政策ターゲットごとに意見を聞いたり、住民の縮図となるようアナログ・デジタルの双方で聴取する重要性も呼びかけた。
 (写真:議員向けの研修会で語る河村氏)

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